建国記念の日(紀元節)に。紀元節の歌
みなさん!
今年も建国記念の日がやって参りました。
その由来も出来事も、現代日本人にはほとんどなじみがなくなってしまいましたが、このブログをお読み頂いている皆様は、きっとご承知の事だと思います。
明治時代に、日本の紀元を祝う日、紀元節として制定され、戦後、占領軍のため一時期途絶えておりましたが、民間の多くの方々の努力により、昭和41年に建国記念の日として再制定されたそうです。
2669年前、神武天皇が橿原宮に於いて即位された本日を起点として、日本の歴史が書き起こされたのでした。
それは、日本が独自の文化を育んでゆく歴史の始まりでもあり、大陸中国からの独立の起点ともいえるでしょう。
実際には天皇号が成立したのは、推古朝以降との学説が主流を成していますが、ここではそういった議論は、本題でない為措きます。
ただ、建国記念日がフィクションであるという説を、仮にもしかしたら十分に有り得べき説だと容認したとしても、では、建国記念日(紀元節)などいらないのか、それとも推古朝時代のいずれかの年に紀元を定め直すのか、と突き詰めたさいに、そのどちらも否であろう、とだけ納得できればいいのではないでしょうか。
もちろん私は、建国神話と、神勅に発する日本の大理想を信じております。
ちなみに西村塾ではかつてこの日、橿原神宮にツアーを組んで参拝したこともありました。勅使が毎年宮中から派遣されて来るそうです。ぜひもう一度行ってみたいものです。
橿原神宮:外拝殿
私、幹事のながさわの建国記念日の思い出といえば、二年前に明治神宮で、日本の建国を祝う会主催の奉祝記念行事に参列したことです。
そこで、紀元節の歌を唄ったのです。参加者皆で歌ったこの歌が、私は好きでなりませんでした。
(ちなみに明治神宮へ行くと、神輿が列をなしてわっしょいわっしょいどっこいどっこいと、掛け声も様々に、各地の神輿が本殿に向かっていました。
聞くと、都内・近県からたくさんの神輿が集まっているとのこと‥。式典では冒頭、御年83歳〔当時〕の拓殖大学名誉総長、小田村四郎氏〔曾祖母の兄上が吉田松陰、西村眞悟日本再生同志の会々長〕が、朗々と主催者挨拶を述べられていました。
声のはりといい、内外情勢への見解を盛り込んで推敲が尽くされた原稿といい、とても立派なものでした。めでたき日の式典にふさわしいハリがあったとでもいいましょうか。)
以下にその歌の詞をコピーします(著作権は消滅しています)。
紀元節
高崎正風
一、
雲に聳ゆる高千穂の
高ねおろしに艸も木も
なびきふしけん大御世を
仰ぐ今日こそ楽しけれ
二、
海原なせる埴安の
池のおもより猶ひろき
めぐみの波に浴みし世を
仰ぐ今日こそ楽しけれ
三、
天津ひつぎの高みくら、
千代万代に動きなき
もとゐ定めしそのかみを
仰ぐ今日こそたのしけれ
四、
空にかがやく日の本の
萬の國にたぐひなき
國のみはしらたてし世を
仰ぐけふこそ楽しけれ
読み‥聳ゆる(そびゆる)艸(くさ)猶(なほ)動き(ゆるぎ)
どうでしょうか?万葉調で朗々と謳われている、と感動される方が多いようです。
そしてそれだけではなく、どこか正岡子規の短歌のような、無垢で気宇壮大で、希望に満ちた、明治の気風も感ぜられるように思います。
いずれにしましても、大変な風格と親しみやすさを備えた歌だと思います。
以下に、youtubeに投稿されている、東京音楽学校生徒による合唱の動画の、URLを貼らせて頂きます。
http://www.youtube.com/watch?v=2UvYla-aZzc
私はもっと、一人でも雄雄しくテノールで独唱してみたいです。
とても清々しい気持ちになれますので、皆様もためしてみられてはいかがでしょうか。
作詞、高崎正風
天保7年7月28日〜明治45年2月28日
幹事 ながさわ