神風特別攻撃隊の貴重映像

 いきなり本題からそれてしまうのですが、yahooニュースを見ておりましたら、今年の国公立大学の2次試験が始まったというニュースがありました。
 この年に一度の機会、受験生の方々が悔いのないように受験できるよう、お祈りしたいと思います。
 
大学入試 国公立大2次試験の前期日程、149大学で開始
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090225-00000002-maip-soci
 
 というのも、昨年の受験シーズンに東京で、JR山手線新宿駅と渋谷駅で、通勤ラッシュの波に飲み込まれた、受験生らしき若者を見たことがあったからです。
 
 いつも通勤している人々は、新宿駅と渋谷駅では下車する波と乗車する波が入れ替わるタイミングがあることを知っているはずなのですが、受験のために初めて上京した受験生にはそれがわかるはずもなく、その彼らは降りるタイミングを逃し、乗車する人々の大波に飲み込まれてしまっていたのでした。
 
 渋谷駅では、「降ります。降ります」と声をあげて、受験生はなんとか降りられたらしいものの、カバンを取られてしまったようで、ドアが閉まるまで「カバンが。カバンが」と狼狽していました。
 
 駅員さんも「大丈夫ですか?」と駆けつけましたが、すぐにドアは閉まり‥。

 カバンをすでに車内に落としていたのか、それとも引っ張りだそうとしてがんばっていたのか、そして、無事に取り戻せたのか、ぎゅうぎゅうづめの車内からは全く確認できませんでしたが、なんとも心配な出来事でした。
 
 似たことが、同じ電車の新宿と渋谷で、立て続けに二回起こったのですから、東京のラッシュアワー恐るべしです。
 
 私も大阪の人間ですが、東京に来る受験生が身近にいらっしゃる方々は、ぜひともこの点を注意して頂ければと思います。
 
 
  

 
 
  
神風特別攻撃隊の貴重映像
 
  前置きが長くなってしまいましたが、今日は特攻隊の映像を編集した、とてもよくできた動画があったので、ご紹介したくて書くつもりでした。
 先日、塾生が沖縄の戦没者遺骨収集に参加した旨をご報告しましたが、それ以来、沖縄戦のことを少し勉強しており、その際に見つけました。
 
 
 長渕剛 - Close Your Eyes (貴重映像を収録)
http://www.youtube.com/watch?v=KuaEbT2_QEQ
 
 
 公開されてからすでに半年以上経っているようで、既に100件以上のコメントが寄せられています。
 
 歌は、映画『男たちの大和』の主題歌ですが、戦艦大和の英霊に捧げられた歌としてあるだけでなく、特攻隊の英霊にもそのまま通じるものが感じられました。
 
 どんなNHKの特集や、民放の特集よりも、短くてよくまとめられてあるなあと思いました。
 
 隊員たちが敬礼をして、盃を受け取る映像や、帽子を振って皆で見送っている映像などを見ると、無性に泣けてきました。
 
 それから個人的にですが相花信夫少尉のご遺書にも共感するところがあり、人生上の感動に揺さぶられました。
 
 それから沖縄の米艦隊に体当たりする特攻機の映像では、もう駄目でした。自分はこんなに涙してしまった事は今までになかったかも知れないと思う位大いに涙が出ました。
 
 熾烈な対空砲火をかいくぐりながら、必死に米艦船に食らいつく映像の数々は、彼らの使命と戦いそのものでした。
 
 武運尽きて、弾幕のなか火を噴きながら墜とされる機もありました(特攻機の命中率は一割ほどだったと言われています)。
 
 旗艦空母バンカー・ヒルへと真っすぐに向かってくる特攻機の映像は、ずっとまぶたの裏に焼きついて離れません。
 
 
 小島襄氏の著作によると、沖縄洋上に集結したアメリカ艦隊は、艦艇約1500隻、輸送船約450隻、兵員約54万8000名と、空前の大艦隊でした。
 
(食料や武器弾薬のほかに、雑誌やカミソリやチューインガムなど膨大な生活物資も積載していたそうです)
 
 ちなみに、日本が最盛期のミッドウェー作戦に動員した兵員が10万名でした。なんという戦いでしょうか‥。
 
 沖縄特攻は、菊水作戦の名の下に約二ヶ月半の期間、十次に渡り行われ、ウィキペディアによると、海軍機は940機、陸軍機は887機が特攻を実施。海軍では2045名、陸軍では1022名が特攻により戦死。また、133機が命中、122機が至近弾であったとのことです。
 
 その当時の沖縄の海と空を想うと、胸がしめ付けられるような思いが致します。
 
 
 この映像を見てどのような感想をもって、そして何を考えるかという事は、人により様々だと思いますが、私がひとつ思ったことは、やはり本当に尊い先人がいらっしゃったのだなということでした。
 この方々のことを忘れてしまっては今の日本はないだろうと、あらためて思った次第です。
 
 当時の隊員の方々のお気持ちも、もちろん通りいっぺんではなかったそうでありますが、皆自らに使命を課してゆかれたのだと思います。

 私事になりますが、私はそのお姿に、不遜ではありますが、憧れに似た気持ちを覚えました。
 
 我々も、今後さらに西村塾の活動に、この先人に報いる使命をもって行ってゆきたい。
 教育や、社会を、変えてゆきたい。
 
と同時に、日々の仕事の中にも、使命感を見出して生きてみたいと思いました。
 
 個人的な話ですが、私はずっと、サービス業にあたる職種に従事して来ましたが、組織のために働くだけでなく、日本人全体が明るく強くなることに、ほんの少しでも貢献できたらなと思います。
 
 「照一隅者 是国士」
 とは、「一隅を照らす者、これ国士」と読み、かつてのマツダ社長、松田恒次氏の言葉だそうですが、どんな些細な持ち場でも一生懸命取り組んでいる人は、国の宝であるという意味だそうです。
 
 私も何か明確な使命を持って生きたいと考えた時に、この言葉を思い出したことは、有難いことでした。
 
 より積極的に西村塾の活動によって、一人でも多くの日本人が、この歴史をわかっている世の中にしたいという事ももちろんです。
 そして、どのような方法にせよ、自ら自覚をもって日本の歴史に連なること、これが、特攻隊の英霊に報いる事ができる、一つのあり方ではないかなと思いました。
 
 幹事 ながさわ