祖父たちの戦争を聞く孫の会 第一弾

皆様ご無沙汰してます。
まずは記事のアップが遅れましたこと誠に申し訳ありませんでした。
早速ですが1月17日に開かれました『祖父たちの戦争を聞く孫の会』の模様を写真を
交えながらお話します。

今回お話をして頂いた方は、ソロモン諸島の戦いに参戦された安田藤一郎さんでした。

ソロモン諸島の戦いがいかに壮絶な戦いだったか。
wikipediaでは決して知ることのできない、安田さんの『体験』をここで紹介します。
安田さんはソロモン諸島に派遣されるまでは中支の第六師団に所属していました。
この第六師団は当時『赤鬼の第六師団』という異名がつくほどの精強な部隊だったと聞きます。
その頃は中支も安全で鉄帽をかぶることもなかったそうです。
しかし、その後昭和17年に第六師団がソロモン諸島方面の部隊に編入され安田さんも同じくソロモンへ
派遣されました。
ソロモンではこれまでほとんど被る機会のなかった鉄帽を被ったことで九死に一生を得たそうです。
それは塹壕の上を銃弾が低空で飛び交うなか、ふと気づくと首筋に生ぬるい感触があったそうです。
その感触に触った手を見ると鮮血だったそうです。
急激な痛みがあったというわけではなかったそうですが、銃弾が鉄帽を貫通し首にめり込んでいたのです。
他にも同様の銃創を受けた戦友がいたそうですが、ほとんどが銃創を受けてから一時間以内に亡くなっていたそうで安田さんもこの時は死を覚悟したとのことでした。
総じてソロモンではほとんど良い思い出はなかったとのことでしたが、一方で中支にいた頃は色々と羽目を外すような笑い話になるような経験もあったとのことです。上官から酒を注がれ飲んでは注がれ、最後は一升瓶ごと飲み干したら上官もびっくりした話など、まるで今でも大学の飲み会などで見られるような光景が戦場の中にもあったことに驚きました。
まだまだ自分には戦争の体験を聞く機会が足りない。もっと聞かせてほしい。そんな思いを今回の安田さんの話を聞いて強く感じました。
祖父たちから戦争を聞く機会は『今』しかないことを肝に銘じてこれからもっともっとこの会の回数を増やしていけたらと思います。


PS
当日は寒風の中、日曜日の夜にも関わらず足を運んで頂いた方、本当に有難うございました。
会場では机などが不足してたりと不手際な面もありましたこと深くお詫びします。

文責 塾生 小芝 新